topimage

10周年を迎えるにあたり 新洋軒とねおかんをふりかえる(村越洋一記)

一昨日の講習会でのことです。「新洋軒ってご存知ですか?」という質問に手を挙げてくださったのは半数以下のかたでした。この講座は、子育て支援のNPO法人ゆめきゃんぱす主催、主に市内の子育て中のお母さんを対象で「新洋軒のシュークリームを作ろう」という会を設けてくださり、なんぶルネサンスとして私、村越洋一が講師を努めさせていただきました。

私は新井の駅前にあったレストラン新洋軒の3代目です。事情があって店を閉店し、現在のなんぶルネサンスの代表として様々な事業を主宰しています。活動の拠点となる、ねおかんぱーにゅ南部は2004年創立で、来年10周年を迎えます。

10年という歳月は大きな意味があります。"十年一昔"と言われるとおり、無くなったものが無数にあります。また、あげればキリがないほど新しく生まれたものも。そして私は昨年ねおかんが在る地域に根を下ろす事ができました。

今年の春にホームページをリニューアルしました。お気づきのかたもいらしゃったかもしれませんが、2Gをロゴに入れました。これは「2nd Genaration」=2世代目を表します。10年という区切りを象徴しようという意図です。
2Gをシンボルにする、なんぶルネサンスのこれからは、新しい世代と今まで活動を支えてきてくれた仲間のポテンシャルによる拡散がポイントとなっていきます。

2011年と今年の3/11、新洋軒の名物料理「ロイヤルライス」をなんぶルネサンスの義援活動で使わせていただき大反響を呼びました。

現在、多くの市民のかたの記憶から「新洋軒」が失われつつありますが、そんな中さまざまなかたの助言や導きにより、「新洋軒を郷土の食文化として街への思いとしてシェアすること」それが、10年で様変わりした中心市街地や中山間地と人との架け橋となるだろう。そう考えるようになりました。
今までの「うれしい、たのしい、おもしろい、ねおかん」は変わりませんが、新洋軒はなんぶルネサンス村越洋一のポテンシャルであると思います。

「活動に寄せる人々の思いは作られた仕組みから生まれてくるものではない。」10年経ってもこの考えは変わりませんが、ノーカテゴリのねおかんも、ようやく一つのブランドを形づくってきたように思います。
淘汰とルネサンス=そして今後は前にも書いたように、新しい世代と活動を支えてきてくれた仲間の時代であると信じています。

今はなき新井駅前商店街の洋食店「新洋軒」をご紹介します

Sin00

▲新潟県妙高市(旧新井市)朝日町1-3-5に大正14年創業。西洋料理と牛鍋屋。初代惣次郎と惣之助

Sin01

▲昭和30年代の新装開店の頃の朝日町(写真左・駅側から撮影)。2代目信一、玲子と従業員(写真右)

Sin02

▲新井駅前 左商工会議所 中新井信用金庫 右食堂(喫茶軽食)新洋軒駅前店

Sin03

▲平成13年10月休業 夜景 左原信倉庫(旧こたや本店) 右三笠屋...営業中|名物ロイヤルライス|シュークリームを作る洋一

写真だけの紹介ですが、じっくりご覧いただくと市街地の移ろいや、未来の地域の姿を見据えるヒントが隠されているような気がしませんか?

murachef (11.10)