「スローな晩秋(あき)見つけた。ディナー&コンサート」ストーリー
{事の始まり}「ねおかんぱーにゅで公演をやらないかい?」。お世話になっている寸分道リズムアンサンブル主幹、山口先生からのお誘い。音楽は大好き、でもクラシックコンサートの企画は未経験。さっそくスタッフとミーティング。コンサートだけではもったいない。地元の食文化と絡ませて"スローツーリズム"にしよう!と決定。 鮎正宗酒造さんに相談。「ちょうど仕込みの季節、しぼりたてを体験していただきましょう・・」。 蔵見学をプログラムに挿入。 せっかくお客さまがいらっしゃるので中越地震災害復興に協力したい。と、クッキーを売って義援金にすることになりました。地元で春に加工したフキを使いました。 関係者の尽力のもとピアノが運び込まれコンサート準備が進む中、食材集めが始まります・・
● 写真キャプション;「中越地震に義援金を」クッキーづくりに参加していただいた新しい仲間/コンサート打ち合わせで出演者ひと叩き/ピアノの引っ越し決行/綿貫氏調律中 {地産地消がテーマ}新井南部は魅力あふれる食材の宝庫。大地の恵みと命を敬いながら調理しました。長沢の錦鯉組合から分けていただいたタニシ、寸分道の烏骨鶏始め、生きた食材を入手。野菜はもちろん南部の土が育てた逸品です。
● 写真キャプション;元気なタニシ/長沢原の地鶏/解体中/烏骨鶏ブイヨン/東関の畑で タニシは1週間泥を吐かせ丁寧に洗って掃除をします。一粒が小さいのでものすごく時間がかかります。鶏はつぶすところから、合計13羽。お気に入りの野菜も一芽々摘んだ芹は掃除が一苦労、なんだかんだで、とほうもない時間を費やしました。 ホールに暗幕も取り付け、館内インフォメーションも出来上がりました。 {いよいよ当日}お天気も心配なくまずまずのひより。おかげさまでディナーチケットは完売。お借りした椅子もきっちり並べ、会場や料理の支度も最後の仕上げです。 午後5時、蔵見学。鮎正宗酒造で酒造りのお話をうかがいながら案内していただきました。素材のこだわりに関心し、この土地の水の豊かさに感激。口々に「いい雰囲気だねぇ・・」
● 写真キャプション;鮎正宗酒造で蔵見学/ディナー直前の食堂/そのころホールでは最終リハーサル
日もすっかり暮れて午後6時前。蔵見学を終えてた人、早々とディナーを食べている人、つぎつぎとやってくるお客様で駐車場も満杯。車の誘導スタッフも真剣。キッチンはフル稼働、ホール係も長い廊下を行ったり来たりであわただしくなってきました。
● 写真キャプション;手書きの看板/ディナーお待ちのお客様/「お菓子とお茶をどうぞ。」コンサート開始をまつスタッフ
{第2部ディナー}たっぷりと時間をかけて用意した食材と料理。幸せに成仏できたでしょうか。
●ディナー メニュー ・平目とメバチマグロの柚子ドレッシング、色とりどりの葉っぱのサラダ ソバティーヤ*添え ・烏骨鶏のダシのミネストローネ 南部風 ・長沢原地鶏のロースト ・タニシと茸のピラフ ・荏胡麻のムースいちじくのコンポート添え (*ソバティーヤは、ねおかんぱーにゅ南部オリジナル製品です) ※食後のお飲物はコンサート会場にてチケットとお引き換えください
●素材のご紹介 南部を中心に地元産の食材を使用しました。新鮮で健康的なおいしさが特徴です。 ・(野菜類)芹、ルコラ、レタス、水菜、ホウレンソウ、ニンジン、しめじ、エリンギ、大根、カリフラワー、カブ、八頭、長ネギ、ギンナン、荏胡麻、本ワサビ、その他ハーブ類、根菜類 ・(豆、穀類)白インゲン豆、米、蕎麦粉 ・(果物)イチジク ・(魚介、肉)タニシ、烏骨鶏、地鶏 {コンサートへ}打楽器の山口浩一氏と弦楽四重奏、その音色と響きにうっとり、間近で感じる迫力に胸おどります。演奏者とスタッフ含め、会場に居合わせた80名近くの想いがひとつとなりました。そして閉会。大成功のうちに終了しました。
{プログラムを終えて}なにかと行き届かない点がありご迷惑おかけしました。またご予約の段階で早期に定員になり、多数お断りいたしましたことを深くお詫びします。なによりお越しいただいたお客様の「とてもよかった」の声でスタッフ一同励まされました。今回の反省をもとにさらに楽しいイベントを企画したいと思います。ぜひまたご参加ください。
▲ 当日プログラム
・ 12月1日上越タイムス記事
・ 11月13日上越タイムス告知記事